こんにちは!Nori(@fx_nlife)です。

仮想通貨を借りて、エアドロップって受け取れるの?
そんな疑問を解消します。
あるトークンのエアドロップが発表された場合、そのトークン価格は発表時は上昇します。そして、エアドロップ数日前から価格が下落する場合が多いです。
例えば、日本の方にも馴染み深い「NEM(XEM)」。
2021年3月12日に、NEM(XEM)の保有者へ「Symbol(XYM)」のエアドロップが行われました。


エアドロップのスナップショット日から、3日前くらいから価格の下落が始まっています。
そんなときに、暴落リスクのあるトークンを買うよりも、「対象トークンを借りてエアドロップをもらえばよくない?」と思いませんか。
結論、DeFiのレンディングプロトコルで、エアドロップ対象のトークンを借りてスナップショット日に保持しておけば、自分で所有していなくてもエアドロップをGetできます!
今回は、DeFiのレンディングプロトコル「CreamFinance」を使って、仮想通貨を借りてエアドロップを受け取る方法についてご紹介していきますね。
▼DeFiの始め方は、こちらの記事で詳細をまとめていますので、チェックしてみてくださいね▼


CreamFinanceとは


Cream Financeは、DeFiのレンディングプロトコルです。
老舗のレンディングプロトコル、「Compound」のフォーク(コピー)なんですね。
Creamにトークンを預けることで金利を稼いだり、金利を支払ってトークンを借りることができます。
Creamは、2020年8にイーサリアムで稼働を開始し、さまざまなブロックチェーンネットワークで、レンディングプロトコルを提供しています。
2021年5月現在は、以下のブロックチェーンに対応していますよ。
- Ethereum
- Iron Bank
- BSC
- Fantom


Cream Financeは、トランザクション手数料が安いBSC(バイナンス・スマート・チェーン)やFantom(ファントム)に対応しており、取り扱われているトークンの種類が多いことが特徴です。
Cream Financeにはリスクもあります
Cream Financeは大手レンディングプロトコルなんですが、過去にはハッキング被害にあっています。
3750万ドルのハッキング被害
2021年2月13日、CreamFinanceとAlpha Financeでハッキング被害が!!
直接の被害はAlpha Finance側のようですが、ハッキング攻撃にCreamのプロトコル間レンディングプラットフォームであるアイアン・バンク(Iron Bank)を通じてフラッシュローンで攻撃が行われたそうです。
フラッシュローンを使うと、担保は実質0で手数料のみを元手に多額の借り入れが可能。その仕組みを利用して、流動性の少ないプールの価格のひずみを狙った攻撃です。


現在は、Alpha Financeでプログラムのパッチがあてられ、再発リスクはないようです。
DeFiはマネーレゴと呼ばれるように、様々なプロトコル間のやりとりがあるため、連携先のプロトコルが事故っても被害を受ける場合があり、注意が必要ですね。
DNS攻撃
2021年3月16日には、DNS(ドメイン・ネーム・システム)の書き換えによる偽Cream Finanaceサイトが出現。
これは、Cream Financeのウェブサイトが偽装され、ユーザーのwebウォレットの秘密鍵を入力させるよう促す詐欺(攻撃)でした。


DeFiに慣れてくると何も疑問を持たず、MetaMaskの承認作業を行ってしまいがちですが、こういった偽サイトの可能性も頭の片隅に入れておく必要がありますね。
秘密鍵を要求された時点で、詐欺を疑い、TwitterやDiscord、Telegramで情報を集めましょう!
Cream Finance使い方
前置きが長くなってしまいまたが、Cream Finanaceの使い方です。
今回は、VenusのガバナンストークンであるXVSに対してエアドロップ付与のイベントがあるため、XVSを借りる手順を例に使い方を説明しますね。


トークンの預け入れ(担保)
まずはCream Financeへアクセスします。
「XVS」はBSCチェーンのトークンですので、「BSC」版のCream Financeへ接続していきます。
MetaMaskを接続すると、下の図のように、Supply Balanceの「Wallet」の欄に、あなたが持っているウォレットの中身表示されます。





僕の例だと、BNBは0.1BNB、BUSDは44.92、、、といった具合にMetaMask内にあるトークンの数量を確認できます。
例として、BUSDをCream Financeへ預け入れてみます。
BUSDを選択し、「Enable」を押します。


MetaMaskが立ち上がるため、BUSDの使用を「確認」をおして承認します。


これでBUSDを預け入れることができますので、預けるBUSDを入力して、Supply。
これで預け入れが完了です。
トークンの借り入れ
預け入れたトークンを担保に、新たなトークンを借り入れます。
ここでは、エアドロップ対象であるXVSを例に説明していきますね。
「Borrow Balance」にある「XVS」を選択します。


借りるXVSの数量を入力し、「Borrow」を押します。


これで、トークンの借り入れが完了です。
簡単ですね。
借り入れ上限金額
Creamの借り入れ上限金額は、担保として預け入れるトークンによって異なります。


「Collateral factor(担保係数)」、要は預け入れた金額に対して「どれだけ借りれるか」が、トークンごとに設定されています。
例えば、ETHを100$預け入れた(担保にした)場合、借り入れ金額の上限は75$です。
借り入れトークンごとの詳細リストは、こちらから確認してみてくださいね。



ちなみに、同じようなレンディングプロトコル「Venus Protocol」は、預け入れるトークンの種類によらず、担保金額の80%を上限に借り入れができますよ。
Veuns Protocolもあります


Venus ProtocolでもCream Financeと同様にXVSトークンの預け入れ、借り入れができます。
ただし、今回のXVSはVenusでは品切れ(プールにXVSがなくて借り入れボタンが押せない)状態でした。
今後のエアドロ対象トークンによっては、VenusとCreamをうまく使い分けると、お得にエアドロGETの機会が得られると思うので、どちらも操作方法に慣れておくのがおすすめです。


レンディングによる金利
さきほどのXVSの借り入れ(レンディング)金利を見ていきましょう。
借り入れ金利(Borrow APY)は428%です!!


金利はトークンの需給バランスによって決まります。
XVSは、僕が借りようとしたときは、まさにエアドロ期日前(5日前)ということで、トークン需要が高いせいでとんでもない金利!!
年利が430%として、ざっくり計算をすると、1日1.18%の金利です。
エアドロップの期日前に、早めにかりておこう!と10日前から借りた場合は、10万円以上の金利を支払う計算となります。
これは、さすがにエアドロどころではなく、金利負けしますよね。。
金利の数値を定期的に確認しておかないと、ヤバい数値になっている場合があるため、チェックは欠かさず行うことをおすすめします。



「Borrow APY」の数値は数分ごとにも変化していきます。
そのため、需給の変化が激しいトークンは、借り入れ金利が読みずらくて計算しずらいのがデメリットですね。
まとめ
仮想通貨のレンディング(トークン借り入れ)なんて何に使うの?って方も多いと思いますが、結構使うと便利なサービスです。
僕も、はじめは借りるメリットなんてないんじゃ、、と思っていました。
結局、自分の手持ちの仮想通貨を担保として、レンディングプロトコルに預ける必要がありますしね。
しかし、Creamのようなレンディングプロトコルは、今回ご紹介したエアドロップの対象となるトークンの借り入れに使えます。Creamは扱われているトークンの種類も多いです。
エアドロップ情報を仕入れた際は、レンディングプロトコルで借りれるトークンか確認すると、トークンの価格暴落リスクを避けて、お得にエアドロップをGETできるかもしれません。
需給バランスの崩れによる借り入れ金利の高騰がありますので、エアドロップ狙いでトークンを借りる場合は、金利のチェックはこまめにしておきましょう!