こんにちは!Nori(@fx_nlife)です。
ビットコインの価格は、今後いくらになるのかな?
何か予測する方法はあるの?
そんな疑問を解消します。
ビットコインの価格予想モデルとして、「ストックフローモデル(Stock-to-Flow (S2F)」があります。
ストックフローモデルは、「モデルから予測した価格推移が実際のビットコイン価格にかなり近い!」と話題になった価格予測モデル。
ストックフローモデルに基づくと、2021年末時点のビットコインの予測価格は、なんと「1BTC≒1,000万円」になるんですよね!
株価であれば、会社業績から将来の予測株価をはじき出せます。しかし、ビットコインの将来価格を株価のように予測することは困難。そのため、ビットコインの価格予想に重宝されているのが「ストックフローモデル」です。
信じるか、信じないかはあなた次第w
今回は、そんなストックフローモデル(S2Fモデル)を紹介していきます。
ビットコインの価格予想をする「ストックフロー(S2F)モデル」とは?
ストックフローモデル(S2F)とは、ビットコインの貯蔵量(ストック)と供給量(フロー)から、その希少性を定量化し、将来的な価格や時価総額を予測するモデルです。
このモデルのビットコインへの適応は、2019年3月にPlanB(@100trillionUSD)氏によって提唱されました。
ビットコインの価格推移が、ストックフローモデルに沿って推移してきたことから、将来的な価格も予想できるのではないかと多くの人に注目されているモデルなんですね。
例えば、米国の投資会社グレイスケール社なども、このストックフローモデルについて言及しているほど、認知度は高いんですよ。
このように、ビットコインの将来的な価格を予測するのに参考になるのが、ストックフローモデルから算出されたビットコイン価格です。
「ストックフロー(S2F)モデル」の計算方法
ストックフローモデルによる計算は、ざっくり以下の式です。
ストックフロー比率 = 総供給量÷毎年生産される量
例えば、金の場合で考えてみましょう。(参考文献:バイナンスアカデミー)
金はこれまで、約19万トンが採掘されてきました。一方、毎年採掘される金の量は3200トンほど。
総供給量の19万を3,200で割ると、ストックフロー比率は59になります。
これは、別の見方をすると、現在の毎年の生産量では、19万トンの金を採掘するのに約59年かかるよということです。
次に、ビットコインの場合も金と同様に考えてみましょう。
ビットコインは2021年7月現在、1870万枚が供給されています。一方、マイニングによって毎年発掘されるビットコインの量は、約32万枚です。
ビットコインの総供給量1870万枚を32万枚で割ると、ストックフロー比率は58.4になります。
金とビットコインは、ほぼ同じストックフロー比率なんですね!
また、ビットコインの理論価格をあげる(ストックフロー比率をあげる)には、下記が必要です。
- 市場の総供給量を増やす
- 新規供給量を下げる
ビットコインの場合は、4年に一度半減期がくるので、年間のビットコインの新規供給量が半分になります。
つまり、半減期をむかえるタイミングになると、ビットコインのストックフロー比率がガツンと上がるんですね。
ストックフロー比率があがると、それをもとに算出されるビットコインの理論価格も高騰!!
ビットコインは、4年に一度の半減期のイベントによって、長期的に「希少性が高い状態」をつくり、価格が上昇するメカニズムがプログラムによって設計されているコインです。
このように、ストックフローモデルに基づいて、ビットコイン価格を試算してみると、ビットコインは価値が上がるように設計されている仮想通貨だということが実感できると思います。
「ストックフロー(S2F)モデル」は価格的中している?
ストックフローモデルは、2021年以前のビットコイン価格をほぼ予測できているといっていいかと。
なぜなら、ストックフローモデルから算出されたビットコイン価格は、ほぼ実際のビットコイン価格に当てはまる結果のためですね。
ストックフローモデルは2019年に発案されたモデルですが、過去にさかのぼってデータを出力すると以下のようなグラフが描かれます。
2010年くらいからのビットコインの価格推移を見てみると、非常によくビットコインの値動きを予測できています。
多少のズレはあるものの、水色の予測ラインに沿って、実際のビットコインの価格であるレインボーのグラフが沿っていることが確認できますね。
2021年7月現在は、ストックフローモデル化からビットコイン価格が乖離しつつありますが、過去の乖離幅と比べ、まだ許容範囲内な状況。
ストックフローモデルは、過去実績より、ビットコインの価格をあるていど予想できる指標と考えてよさそうです。
ストックフローモデルの注意点
ストックフローモデルは、まだまだ万全な指標ではありません。
以下に示すような注意すべきポイントがあります。
高いボラティリティにより、価格乖離が起こる
ビットコイン価格が短期間に大きく変動すると、ストックフローモデルから算出した理論価格との価格乖離が発生しやすくなります。
ビットコインは、まだまだ一部の投資家の間にしか広がっていない資産であるため、価格変動率が大きいです。
1日の変動率が20%なんていう変動が、1か月の間に何度も発生する場合もあるんですね。
例えば、2021年5月は、ビットコインの大規模な価格下落が発生。
一時700万円近くまで高騰したビットコイン価格は、半額の300万~400万円のレンジで停滞しています。
そのため、ストックフローモデルから算出した価格と、実際のビットコイン価格の乖離が35%を超える場面もありました。
なが~い目で見れば、ストックフローモデルの価格を、ビットコインの目標価格価格としてつかえそうです。
しかし、短期間では、ストックフローモデルの価格と実際の価格の乖離が発生しやすい点は注意が必要ですね。
超長期では、機能しなくなる
ストックフローモデルは、モデル上、ビットコインの供給量が半減期により2分の1になると、価格がおよそ10倍になるモデルです。
ビットコインは4年に1度半減期を迎えるため、半減期が訪れるたびに、理論上の価格が倍々ゲームのように上がりつづけるんですね。
ですが、将来、ビットコインのほぼ大部分が供給された状態になれば、無限に価格が上がり続けることはなくなると思われます。
価格が上がり続けたとしても、半減期の度に10倍となる価格上昇ではなく、緩やかな上昇になっていくはずです。
モデルが示すような過度な価格上昇には、期待しすぎないほうが賢明ですねw
さいごに
今回は、ビットコインの価格予想の指標となる、「ストックフローモデル(S2F)」について解説してきました。
金などの天然資源に適用されてきた「ストックフローモデル」。
このモデルをビットコインに適用することで、将来のビットコインの価格予想(目標値)を算出できる指標でした。
しかし、過度な過信は禁物です。
ストックフローモデルによるビットコイン価格の分析は、まだデータ検証の途中段階。
なぜなら、ストックフローモデルは、ビットコインに対しては、2019年から適用が検討された歴史が浅いモデルであるからですね。
モデルの確からしさを確信できるのは、もっと時間をかけて多くのデータがたまってきてからかなという感じがします。
しかし、ビットコインの将来的な価格予想の1指標として、自分の判断に取り入れてみると、下落相場がおとずれても握力高く、ビットコインをガチホできるかもしれませんねw
以上、ビットコインの価格予想ができる「ストックフローモデル」のご紹介でした。